デザインの仕事がしたい！

そう言って会社を辞めたものの、ご依頼をいただけるようなつながりは数社という状態。。（自分の無計画さにホント汗が出ます…）

独立した私を最初に待っていたのは営業活動でした。

まずは、デザインが必要とされるであろう会社（印刷、建築、看板業等）に私のことを知ってもらわないと！

 

自社ホームページもSNSもなかった当時（2006年）、方法は足を使った「飛び込み営業」しかありませんでした。

私は、様々なタッチの筆文字やイラストを掲載したポートフォリオ（作例集）を作成し、そのタッチがどんな印象を与えるか、また、どういう場面で活用すると効果的か、を書き入れて渡すことにしました。

 

いざ出陣！

「主婦の営業」という物珍しさもあってか門前払いされることはほとんど無く、話を聞いていただけたのはすごくラッキーでした。

もちろん、興味を持ってくださり、後日のご依頼につながることばかりではありません。

金額だけ聞かれること、面接試験のように厳しく試されること… 反応は様々でしたが「デザインに求められているもの」「社内にデザイナーを抱える状況で、どういう内容、タイミングなら外部のデザイナーを利用しようと思うか」などを肌で感じられた貴重な体験でした。

また、社長さん達が話される業界の動向や関心事、自社への想い。何気ない世間話から伺い知れる「世の中」というものはとても興味深く。

これまで看板製作会社の内勤デザイナーで、外の世界を全く知らなかった私にとって、毎日が驚きの連続でした。