ちょこっとだけ居た漫画業界のこと | デザイン想

ちょこっとだけ居た漫画業界のこと

2011.04.04

中学生の頃、週間少年ジャンプに漫画を投稿して審査員特別賞を受賞し、その後の数年間、担当編集者の方にマンガ制作のノウハウを教えていただいておりました。いわばマンガ修業。
しかし週間少年ジャンプの壁は厚く高く、何回か投稿したものの審査員特別賞どまりだったので「じゃあ、他誌にトライ!」 と畑違いの少女漫画誌に出してみたら佳作受賞でプロデビュー。いいのか。。。
とはいえデビュー作が掲載された後、次作の打ち合わせをするも結局続かなかったのですが。

そんな中途半端な経歴の私ですが、ジャンプの担当さん(←編集者の方)に教わった事は今でもよく覚えています。
漫画で一番大切なのは “人間” を描くこと。特に少年漫画では “ヒーロー” を描くこと。
現実はもちろん異世界の設定であればなおのこと、人間(キャラクター)がしっかり描けていないとダメ。
また、少年漫画においては子どもが真似したくなるような「決めポーズ」と「決めゼリフ」があるといいと言われて、納得。 → 「お前はもう、死んでいる」…(笑)

単に物語を作るだけじゃなくって、読者が憧れるようなヒーローを描くことってホント難しいです。「絵がうまい」と「惚れるかっこよさが描ける」とは別物だし。それに魅力あるヒーローの対極には、リアリティのある悪役がいないといけないもので。

ある時、電話にて

担当さん:「○○さん(←私の名前)、殺したくなるほど憎いヤツっている?」
私:「い、いません。。。」
担当さん:「やっぱり。。○○さんの書くキャラはほんわかしてて、悪役にリアリティがない。悪役が悪いから、主人公が正義になるんだ。殺したくなるほど憎いヤツ、、、ボクはたくさんいる。」
私:「笑。。」

読者という市場を意識しながら、その中で漫画家自身が見せたい世界とのバランスを保つのが担当編集の仕事の大変さではないかと思うのですが、そんな担当さんの言葉は示唆に富んでいて、デザイナーである今、デザインの現場で活かされていることも多いような気がします。

「ストーリーを小さくまとめようとするな。見せ場(クライマックス)を先に決めて、そこに向かって話をつくること」
「自分で100笑えて、ようやく読者は10笑ってくれる」
「一般受けするモノでは弱い。一方ですごく嫌われるくらいの個性の強いモノが根強いファンをつくる」
「すでに掲載されているジャンルのもの(市場にあるもの)はいらない」

漫画って深いですね。

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